スポンサーサイト

.-- -- スポンサー広告 comment(-) trackback(-)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

千葉県の猫神・天寧寺の身代わり猫地蔵

.28 2010 関東地方 comment(1) trackback(0)
臨済宗・建長寺派
瑞雲山・天寧寺

安房郡鋸南町下佐久間 3180
0470-55-0639


実は、最近、筆者はある猫神様の引越のお手伝いをすると云う貴重な体験をした。切っ掛けは、猫神を求めてネット検索を繰り返しているうちに、さるブログで街中にぽつんと立つ「猫地蔵」の存在を知ったことだったのである。こちらがその「蓮さん」のブログページ

このときは「猫地蔵」の由来自体は分からなかったのだが、以来、「蓮さん」の知己を得て、ときおり連絡を交わしたりしていたのである。

それが、今月に入って、「猫地蔵」の由来が分かった、と云う連絡を「蓮さん」から受けて喜んだのも束の間、「猫地蔵様」は今その住まいを失いそうだと云うのである。約六十年、「猫地蔵」を大切に守ってきた持主のおばあさんが、土地の立ち退きを迫られていると云うのであった。急遽、「猫地蔵様」の移住先を見つけないと、破壊・撤去されるのは時間の問題だと云う。ついでに、雨漏りするおばあさんの家の二階で生まれた三匹の黒猫の赤ちゃんも、行き場所を探さねばならない!! なんてことになっていたのであった。(このブログで黒猫ちゃんの里親募集のリンクを張っているのは、こういう事情によるのです) 。

そこで筆者は、「猫地蔵様」の引越先にちょうど良い場所の心当たりがあったものだから、「蓮さん」にそのことを伝え、早速、連絡を取り、予想通り快諾を得たのである。相手は「世界の猫グッズ博物館」 (以後、「猫博」) の「小林館長」、移住先は「千葉県」の「鋸南町」にある禅刹「天寧寺」である。

その後、「蓮さん」は、三面六臂の活躍で、子猫の里親募集ページを立ち上げると共に、引越の「大阪」での全手配をして下さり、あっという間に、「猫地蔵様」は「天寧寺」へと遷座されたのであった。このとき、「蓮さん」とはブログつながりの写真家「レンジャー前田さん」が、荷造り・搬出の力仕事を引き受けて下さると云う経緯もあり、筆者は「大阪人」の心意気に圧倒される日々を過ごしたのである。この辺りの詳しい経緯は、「蓮さん」のブログで。 (「猫地蔵」関連の他のページも見て下さいね) 。

そして、筆者は、先日、彼岸の中日に「天寧寺」で執行された「小動物のための彼岸会法要」と一緒に行われた「猫地蔵遷座式」に出席して、「猫地蔵様」の新たな安住の地を確認してきた次第である。この際、「猫博」の副館長から「身代わり猫地蔵様」の名前を贈られ、筆者が拙くも、その由来書きを担当したのである。「遷座式」の様子もよかったら、「蓮さん」のブログを御覧下さい。

ここでは、以下、その由来書を紹介する。



「身代わり猫地蔵」由来之記


大阪は、都島のとある街角に、片手が折れてしまった猫地蔵様が鎮座していた。

*

昔は、ミナミの立派なお茶屋に置かれてな、芸妓粋客に囲まれて、毎日チントンシャンと小粋な花街の暮らしをしておった、それは美しい招き猫だったそうな。彩色も鮮やかにされてな、体中、あちこちが光り輝いていたそうな。黒塀造りに桟格子の連なるお茶屋の中庭に座ってな、どこのお座敷からも見えるように飾られてたんだと。祠もあって、お賽銭箱もあってな、芸妓とお客で、ちょっと履物引っ掛けて、庭で御参りなんて洒落込んだんだと。

それが、長引く戦争やらで、戦後 (昭和二十五年頃) お茶屋さんは暖簾を下ろさなならんことになってな、招き猫はおうちを出されることになってしもうたんだと。それを哀れに思った出入りの植木屋さんが、きっぷよく招き猫を貰い受けたものの、さてどうしたものか途方に暮れてしもうたとな。そこへ猫好きな優しい女性が現れて、愛おしげに引き取ってくれたそうな。女性は、自宅前の樹々の下に、その綺麗な招き猫を、それは大切にお祀りして、毎日手を合わせて暮らしたとな。

それから長い年月、招き猫は、大阪の移り変わりを静かに見守りながら、やがて風雨に曝され、美しかった彩色も落ち、手足に嵌められていた青貝の爪も、一本、二本と剥げ落ちていったそうな。両のつぶらな眼に入れられていたガラスの玉もいつやらなくなり、すっかり地肌だけの灰色の地蔵様のようになってしもうたとな。女性は、祠を建てて御守りしたいと、いつもいつも願っていたんだけどな、結局その願いを叶えることは出来ず、歳月ばかりが過ぎてしもうた。

その間、バイクやら車やらが、何度も何度もぶつかってきてな、招き猫は、とうとう福を招く大切な左手をも欠いてしまい、本当に猫地蔵様になってしもうた。それでも猫地蔵様がおらな、車やバイクはまともに家に当たって怪我人を出していたかもしれんて、おばあちゃんになった女性も、御家族も、それはそれは感謝しておると。招き猫は、おばあちゃんたちの身代わりになって、猫地蔵様になったんだな。

でもな、それから代も替わり、姑さんから後を頼まれた嫁さんもすっかりおばあちゃんになってしもうてな、それに地主さんに立ち退きを求められて、もはや猫地蔵様を御守り出来なくなってしもうた。時代と共に町も変わるもんだから、猫地蔵様の居場所もいつのまにか、また失われてしもうてたんだな。

*

縁あって、大阪市都島区都島北通 二-九-十三 から、瑞雲山天寧寺へと遷座された猫地蔵様、安房の大地が終の住処とならんことを祈念してやまない。

瑞雲山・天寧寺
世界の猫グッズ博物館



「世界の猫グッズ博物館」の地図は、こちら
「天寧寺」は、その北方に見えます。

世界の猫グッズ博物館
千葉県安房郡鋸南町下佐久間 2654-1
0470-55-4622
http://www4.ocn.ne.jp/~nekohaku/





 HOME 

プロフィール

clubey

Author:clubey
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。