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千葉県の猫神・本八幡の石の招き猫

.29 2010 関東地方 comment(1) trackback(0)
石の招き猫
市川市南八幡五丁目十番地


JR総武線「本八幡」駅の西側ガード下から、県道6号・市川浦安線を南へと「大和田小学校」方面に歩いていくと、道の右側、百五十メートル程の角地に、かなり立派なタバコ屋がある。店舗前にはアスファルト敷きの空間もとられ、右手の自動販売機群も整然と、正面の広い硝子面一杯に無数のタバコが陳列されているのは、いかにも壮観である。しかして、売り場自体は、よくある町中のタバコ屋と同じ、小さな窓口一つ、と云うのも面白い。窓口の横には、限定販売の商品や、葉巻などの高級品が少し用意され、喫煙しない筆者でも少し興味をそそられた。

ここでタバコを買うだけだと気づきにくいのだが、このタバコ屋の角の向こうに回り込むと、すぐ目の前に大きな石の招き猫がいるのに驚かされる。正式な石質は分からないが、かなり粗めの砂岩のような石材で作られ、どっしりとうずくまって左手を上げている。首には、太い古典的な首輪をつけているが、鈴はつけていない模様。ポーズこそ典型的な招き猫だが、その顔や微妙な姿勢を見れば、現在我々が目にするものとは、根本的に風情が違うことに気づくだろう。いまの招き猫は、戦後、「常滑」から普及したデザインと云われるから、この石猫は、少なくともそれ以前に作られたものだと推測がつく。ざっと見た感じ、大正から昭和初頃にかけての作風のように思える。

さて、吸わない煙草を買いがてら、店番の女性に猫の由来を尋ねると、特にないとのことだった。商売をやっているから、縁起物として置いてあるだけだと云う。でも、古いことは古いらしく、六十年ほどまえから、店先に飾ってあるとも云っていた。六十年前と云えば、戦後間もなくであるから、当初の筆者の予想とそんなには時期はズレていないことになる。ただ、以前に店番の老人に同じことを尋ねたら、元は石屋の看板だったものを、石屋が廃業する時に貰い受けたと云っていた。この話を聞いたのが、十年くらい前のことで、そのときはここに来て半世紀以上が経っていると云われたから、この場所に招き猫が落ち着いた時期はあっている。しかも、六十年前に現在地に鎮座する前は石屋の看板猫を勤めていたのなら、やはりその製作年代は、昭和初期ほどには遡るだろう。ただ不思議なのは、一般的な商家が招き猫を縁起担ぎに飾るようになるのは、もう少し後の時代だと云うことである。もしかしたら、以前は違う商売をしていたのかもしれぬ。

それにしても、お店の人は「商売だからね」と云っていたが、店の横手裏のあまり目立たぬ物陰に置かれていて、客を熱心に招ける立場にはなさそうであったのが気になった。もっとも、よく見ると耳の先などにコンクリートによる補修痕があり、昔は店先に置いていたものの、事故や悪戯などで破損してしまったのかもしれない。いまはその予防措置として、静かな場所に鎮座して頂いてる、そんなところなのだろうか。

タバコ屋さんの面している道は、かなりゴミゴミした狭い道路である。地元のお年寄りには、県道6号と云うより、旧・行徳街道と云った方が分かりいいかもしれない。かつては、千葉街道と行徳方面を結ぶ一筋の道が一面の田圃の中を突き切り、その両脇にわずかに人家や商店などが並んでいた辺りである。東西には、平行するように小さな川や水路が流れ、川沿いの道には商家の別墅や船宿、川魚料理の店などが散見されたと聞く。いまは千葉県屈指の人口密集地帯となり、水田どころか河川や水路もみな消え、昼夜、人と自動車の波に揉まれている。

石の招き猫は、「南八幡五丁目十番地」の地で、こんな時代の変化をすべて見てきたのかと思うと、そのゴヅゴツした肩を撫でながら、何やらいい知れぬ思いがこみ上げてきた...。

  地図は、こちら





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庭のねこ
実際に目で見てみると、大きな猫地蔵さまでした。
ちょこんと座っている天寧寺の身代わり猫地蔵と違った趣があります。
アップの写真は、迫力がありますね。
2010.03.30 11:54

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